南部贋作
NANBU GANSAKU
CV.斎藤志郎
メガロボクスのオーディションの時、心の底からこの南部贋作を演じて見たいと思った。何故なら、私達の世代なら、知らない人はいないあの「丹下段平」だ。と思ったからだ。決定の知らせを聞いた時、「あ、そう」と冷静さを装ったが、心の中で叫んでいた「ヤッタ、ヤッターッ!」。それから収録までが長く待ち遠しかった。が、 わくわくの中で開いた第1話の台本を見て又叫んだ。「南部、よう喋ってるーッ!」。そして、今思っているのは、皆さんの心に丹下段平ではなく、南部贋作として生き続けて貰えたら、こんな嬉しい事はない。
斎藤志郎
未認可地区の賭けメガロボクスで八百長を仕掛けながら日銭を稼ぐ。酒と目先の欲に溺れやすく、多額の借金を背負っている。ボクシングトレーナーとしての腕は突出しており、様々なテクニックをジャンクドッグに教えこむ。
白都ゆき子
SHIRATO YUKIKO
CV.森なな子
このような記念すべき作品に携わらせて頂けて、とても光栄です。オンエアが今から待ち遠しいですし、絶対観て欲しい。
私が演じるゆき子は、所謂ヒロイン然とした女性ではありません。物語の舞台となるメガロニアを仕掛け、己の夢のために突き進む、貪欲で強く、美しいひと。
メガロボクスは主人公だけではなく、登場するキャラクター全員がとても魅力的です。それぞれが自分の運命に悩み、時に絶望し、それでも抗う姿に、観ている人は何を思うでしょうか。
私はいま、こういうアニメが観たかったのだと確信しました。
森なな子
白都コンツェルンの後継者。メガロボクスのトーナメント“メガロニア”を仕掛けた張本人であり、最高責任者。類まれな美貌と、壮大な野心を併せ持つ。
藤巻
FUJIMAKI
CV.木下浩之
八百長メガロボクスで力を持て余していたジャンクドッグが勇利と出会い本物に目覚める。
男なら誰しも憧れる最高のシチュエーションだ。
だが世の中そう簡単ではない。
必ずと言っていいくらい行く手を阻むものが出て来る。それが藤巻だ。
闇の世界に身を置くヤクザのドン。
地下の八百長試合を取り仕切り南部にも多額の金を貸している。底の見えない非常な男。そんな藤巻を演じるのもまた男冥利に尽きる。乞うご期待!!
木下浩之
地下の賭けメガロボクスを取り仕切る男。借金を返せなくなった者に対して非道なやり方で落とし前をつける。南部も藤巻から多額の借金をしており、ある一件で失敗した南部に対して片をつけようと迫る。
アラガキ
ARAGAKI
CV.田村真
アラガキと言う男は絶望している…そのあまりに深く大きな「絶望」は、上っ面だけの演技ではとても表現出来得るものでは無く、神経がチリチリするほど想像しなければならないものでした。
そしてそれを意識下に落とし込み、毛穴から魂のあがきとして絶望感が漏れ出てくる様な演技を目指しました。
そこまで自分を追い込めたこの「メガロボクス」という作品が、私の大きな財産となった事は間違いありません、演技者として「アラガキ」に成長させて貰えたのですから。
田村真
ランキング17位のメガロボクサー。南部贋作のもとでメガロボクサーとして活躍していた過去を持つ。メガロニア出場に向けて快進撃を続けるジョー(ジャンクドッグ)の前に立ち塞がる。
ミヤギ
MIYAGI
CV.多田野曜平
ミヤギ役を頂きました多田野曜平です「メガロボクス」に参加できた事はなんと云う幸せ、だって小学生の頃から「あしたのジョー」のファンでしたからね。
観てない人はいないんじゃないでしょうか、それくらい面白かった。
子供ながらに生きる事、死、愛、友情などが、尾藤イサオさんの主題歌やジョー役のあおい輝彦さんの声と共に深く心に刻まれています。
連載開始50周年に放たれるオリジナルアニメの本作もその魂は受け継いでいるでしょう。私が演じるミヤギにも注目しながらお楽しみ下さい。
多田野曜平
アラガキのセコンド。「退役軍人会」のメンバーでもある。戦争で心身ボロボロになって帰国したアラガキを支える。
白都樹生
SHIRATO MIKIO
CV.鈴木達央
白都樹生を演じさせていただきます、鈴木達央です。
今回、「あしたのジョー」の魂を受け継ぐ作品に関わる事となり、光栄な気持ちと同時に、ジョーのフィルムに込められていた、「人の魂」にも似た「声の魂」をこの作品にも込めなくてはいけない、と思い重圧も感じていました。
しかし、作品内で語られる事も、語られない事も、自分の声を使ってアニメーターの方々と共に樹生と歩き、「強さとは何か?」という、彼の持つ一つのテーマを持って、自問自答を繰り返しながらのアフレコの中で答えを出していきました。
是非、フィルムの中でそれを確かめると共に、この作品の行く末を最後まで見届けていただけたら幸いです。
鈴木達央
ランキング上位に位置するメガロニア出場候補者の筆頭。自身が開発したギアを装着している。白都ゆき子とは兄妹。
『あしたのジョー』を初めてテレビで観た時、あおい輝彦氏の声の芝居に衝撃を受け、同時に強い憧れを抱きました。
「カッコいいとはこういう事か。自分もこんな役を演りたい」と。
オーディションで今作のお話を頂き、森山洋監督のコメントを読ませて頂いた時、
自分も森山監督の様に、その時抱いた『憧れ』と、自分の思う『男のカッコよさ』を、このジャンクドッグという役に全て込めていきたいと強く思いました。
ジャンクドッグの無様な姿さえも『もっと観ていたい』と思って頂けるように、最後まで努めていきたいと思っております。
皆さま、是非ご覧頂けたらと思います。よろしくお願い致します。
細谷佳正