Introduction
もう一度、夢を生きるー
肉体とギア・テクノロジーを融合させた究極の格闘技“メガロボクス”。
その頂点を決める大会“メガロニア”に、ギアを身に着けず生身の体で挑んだボクサー“ギアレス・ジョー”。
最下層の地下リングからたった三ヶ月で頂点へと駆け上がり、奇跡の優勝を遂げた伝説のチャンピオンの姿に人々は熱狂し夢を見た。
しかし、それから7年後、“ギアレス・ジョー”は再び地下のリングに立っていた。傷だらけの身体にギアを装着し、自ら“ノマド”と名を変えて……。
原案となる『あしたのジョー』は日本における青春漫画の金字塔であり、ボクシングにすべてをかける主人公・矢吹丈の生き様を描いた作品。
1968年から1973年まで週刊少年マガジン(講談社)にて連載され、多くの人々の間に共感を巻き起こし、不動の人気を確立した。
その連載開始50周年を記念して、2018年4月より放送されたTVアニメ『メガロボクス』は、『あしたのジョー』の作品世界を再構築し、
近未来を舞台にギアを装着して闘う格闘技“メガロボクス”に関わる人間たちの熱いドラマを描き、
挑戦的なオリジナル作品として人気を博した。
特にセル画風アニメを意識したレトロな画面作りが高評価を受け、
米クランチロールが主催する“アニメアワード 2019”では最多となる8部門にノミネートされるなど、
国内だけでなく海外ファンからも大きな支持を得た。
3年ぶりの続編となる本作は、
前作のメインスタッフ・キャストが再集結し、更なる結束で新たな物語を紡ぐ。
監督は『メガロボクス』で鮮烈なデビューを果たした森山洋。
『LUPIN the Third -峰不二子という女』『進撃の巨人』『甲鉄城のカバネリ』
など数々の話題作でアートワークを担当し、
その類まれなビジュアルクリエイティヴの才能は本作でも遺憾なく発揮されている。
脚本には『深夜食堂』をはじめとする映画、ドラマ作品で活躍する、
真辺克彦と小嶋健作が再び名を連ね、新たに続く物語を情感豊かに描く。
音楽は国内外多数のアーティストとのコラボレーションやプロデュースの他、
自身もドラマー、シンガーとして活動するmabanuaが担当。
前作ではブラックミュージックを取り入れた楽曲でジョーたちの生き様を浮かび上がらせたように、
今作でも作品に寄り添う確かな音楽を紡いでいる。
アニメーション制作は、TVアニメ『あしたのジョー2』を制作した東京ムービー新社を系譜に持ち、
『名探偵コナン』『ルパン三世』シリーズ等を手掛ける、トムス・エンタテインメントが前作に引き続き手掛ける。
かつて、“ギアレス・ジョー”が果たした夢。
その続きの中で人々は何を見るのか。